ファミリー探し@
8月に入り、エージェンシーやウェブサイトを通してのファミリー探しが始まりました。想像していた以上にファミリー探しは簡単なものではなく、お互いに興味を持ってコンタクトを取り合ったとしても、あと一歩のところで「この話は全てなかったことに…」ということも多々ありました。
そんなある日、ウェブサイト上で「仕事が忙しい9月から12月の3ヶ月間だけ子どもたちのお世話を手伝ってくれる人が必要だ。3ヶ月間だけうちで生活しないか?」というシングルファーザーのアメリカ人ファミリーと出会ったのです。当時ファミリー探しに手ごたえを感じていなかった私にとって、このオファーは「アメリカで3ヶ月間オペア体験をしながらファミリー探しができる」という最高のプランでした。相手の方は他にも各国からのオペアとコンタクトを取り合っていたようなので、私も毎日メールや電話のやり取りを重ねて猛アピールをしました。次第にお互い安全である(犯罪者などではない)ことが確認でき、信頼をおける存在であると実感できたため、そのファミリーと私との間で「3ヶ月間限定オペア体験」が成立しました。子どもたちへの教育の考え方や趣味が同じであることなども、決意にあたっての重要なチェックポイントでした。
3か月限定オペア体験
このファミリーはアリゾナ州在住で、シングルファーザーと、4歳の女の子、6歳と12歳の男の子からなる4人家族でした。仕事内容は主に子どもたちを起こしてご飯を用意し、学校に行く準備をさせ、バスストップまで連れていく。その後は家の掃除などを済ませて、フリータイム。子どもたちが学校から帰ってきたら、宿題をやったり一緒に遊んだりし、夕飯後はお風呂や寝る準備を手伝うことでした。
初めのうちは子どもたちに受け入れてもらえず、ぶつかり合ってしまうことも多くありました。さらにはもともと自信があったはずの英語が全くと言っていいほど通じなかったので、子どもたちのお世話だけでなく自分の英語力に関しても何度も悩みました。しかしホストファーザーと話し合いをして悩みを聞いてもらうことで、子どもたちとも次第に分かり合えるようになりましたし、アメリカ人の Language Exchange Partner を探して日本語と英語を教え合ったり、近所の大学の学生向けイベントに参加したり、図書館で行われている無料のクラスに通ったりと、毎日積極的に行動し、勉強を続けたことで、自分の英語力にも自信を持てるようになっていきました。
アリゾナ州滞在中にはNBA観戦をしたり、セドナやグランド・キャニオンを訪れたりと、他にも貴重な体験をすることができました。ここでの体験が刺激になり、「もっともっと成長したい!」と私のやる気にさらに火を付けるきっかけとなりました。
<続く>
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