Youth around the World
世界の若者たちと

 ここでは学生たちの海外体験談をご紹介します。

 

A・Nさん 学部:盛岡短期大学部 滞在先:アメリカ (3/4)

 
 

ファミリー探しA

 12月の終わりにアリゾナ州から帰国し、再びファミリー探しの日々が続きました。いくつかのファミリーとコンタクトを取っている中でとても魅力的なファミリーと出会い、こちらの方々ともメールや電話を重ねてマッチングが成立しました。首都であるワシントンDCやヴァージニア州に近いメリーランド州に住む、当時1歳の男の子のいる3人家族の家庭でした。

オペア1年生活スタート

 3月から再びアメリカでの生活が始まりました。前回の砂漠地帯アリゾナ州ではなく、東海岸でまだ肌寒いメリーランド州。学校に行く年齢の3人の子どもたちのお世話ではなく、年齢の低い子ども一人のお世話。シングルペアレントではなく、両親揃うファミリーとの生活。同じアメリカでの生活ではあっても、至る所で前回とは正反対な生活だったため、最初は戸惑うことも多くありました。

仕事&日常生活

 仕事内容は子どもが起きてから両親のどちらかが帰宅する夕方5時までの間の、子どもに関する全てのお世話でした。おむつを替えることも、離乳食や特製ミルクを作ることも、トイレ・トレーニングも、外でのアクティビティも、全てです。最初のうちは子どもがまだ13カ月の赤ちゃんだったので、お世話をすることに自信が持てず、他のお母さん方と自分の姿を比べてしまって落ち込んでばかりいました。

 ファミリーと意思疎通がうまくいかずに辛い思いをしたこともありました。しかしアメリカはYESかNOかの国です。「そのうち分かってもらえるだろう」と相手に気付いてもらおうと期待し待っていても、時間の無駄です。「一人で考えているだけでは何も解決しない!」とできるだけ思っていることを伝え、分からないことはどんどん質問するようになったことで、ホストファミリーとの仲も近くなって行きました。また子どもも次第に私を信頼してくれるようになり、ファミリーから「あなたが私たちのオペアで良かった!私たちの子どもをあなた以外の人がお世話するなんて考えられないよ!」と言われた日は、嬉しくて 涙が出ました。

学校生活

 オペアはエージェンシーに認められた学校組織(近所の大学・短大やESLなど)で6単位相当の授業を受ける義務があります。私はスケジュールの関係で最初の5ヶ月間は学校に通うことができませんでしたが、8月からはESLにて夜間の集中英語クラスに通っていました。基本夕方5時か6時までは子どものお世話なので、その直後6時から9時までの授業に疲れを感じてしまうこともありました。しかしモチベーションの高い各国からのクラスメイトとの授業は毎日刺激的で、日々の疲れなど吹き飛んでしまうほど、充実した生活を送ることができました。授業内容はレベルによって異なりますが、私のクラスでは教科書を基にした文法などの授業ではなく、毎回様々トピックについて討論会を行ったり、ロールプレイをしたり、圧倒的に「話すこと」が中心の授業でした。

休日&自由時間

 休日にはファミリーとどこかへ出かけたり、パーティに参加したり、映画館に行ったり、図書館で本を読んだり、友達と一緒に勉強をしたりと、時間を有効的に使っていました。またファミリーや学校の友人などを通して、たくさんのかけがえのない人々と出会うことができ、何にも変えられない私の宝物となりました。他にもファミリーの親戚の結婚式に出席したり、バスでNYCに旅行したり、オバマ大統領の就任式に行ったりと、ここでしか味わえない経験を沢山することができました。

<続く>

   
 

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