英語
はじめに
岩手県立大学では、文化の「受信」と「発信」を可能にする上で必要な英語力の習得を目標に、「読む」「聴く」「書く」「話す」の4技能の均衡ある向上と、それらを総合的に駆使する力の養成を目指しています。
基盤教育科目「英語」の特色
- 教養教育や専門教育の基盤となる視野や語学力を身に付け、生涯を通じて英語に親しみ、英語を学習していくための知識・技能・態度を養うことを目的としており、「英語基礎演習Ⅰ~Ⅳ」と「英語実践演習Ⅰ~Ⅳ」の8つの授業を、1年次から2年次にわたって開講しています。
- 入学時と、2年次末までの計4回の各学期末に、全学生にTOEIC Bridge(2年次末はTOEIC)テストを実施し、その結果に基づいて学生が履修するクラスを学部混成の3段階(Advanced、Intermediate、Basic)に分ける「習熟度別クラス編成」を採用しています。各クラスの受講生の上限を原則として20名(英語実践演習の場合)とすることで、レベルに応じた内容によるきめ細かい指導を行っています。
各授業の内容(シラバスを参照)
- 「英語基礎演習Ⅰ・Ⅱ」 英語での効果的な意思疎通のためには、発信(アウトプット)の基となる良質な英語の受信(インプット)が必要である。英語基礎演習では、できる限り多くの英語・英文に触れアウトプットの基礎を固めるとともに、英語の基礎・基本技能としての読解・聴解の技術を高めることを目標とする。常にインプットとアウトプットの連携を意識し、実践演習とあわせて総合的な英語力を身に付けるための基盤形成を目指す。
- 「英語実践演習Ⅰ・Ⅱ」 英語基礎演習で習得した知識・技術を、英語での発信(アウトプット)に結びつける訓練を行う。日常の基本的なやり取りを英語で行うことができることを目標とする。また、読解・聴解の訓練も適宜取り入れ、バランスの取れた英語力の獲得を狙う。
- 「英語基礎演習Ⅲ・Ⅳ」 英語基礎演習Ⅰ、Ⅱで習得した「土台」に立って、基礎演習Ⅲ、Ⅳでは、コンピュータ・ネットワーク型の集中英語学習プログラム「ぎゅっとe」を活用した演習(リーディング、リスニング、語彙、文法」を行う。受講者は、指定された期間中に、オンライン配信される教材を、「英語基礎演習Ⅲ/Ⅳ 履修ガイダンス」で提示された指示にしたがって学習する。
多読、多聴、語彙、文法の反復演習を通じて、基礎的英語力の定着と、その更なる向上を目指す。また、各期末に授業の一環として実施されるTOEIC IPにより、自己の英語力を客観的に把握し、大学卒業後の社会において要求される、実践的な英語コミュニケーション力を意欲的に獲得する態度を養う。
英語が広く用いられるグローバル化された現代社会で、生涯にわたって自立的かつ継続的に英語に親しむ上で必要な基盤作りを行うことが、当該授業の究極的な目標である。
- 「英語実践演習Ⅲ・Ⅳ」 英語基礎演習で習得した知識、技術を、英語での発信(アウトプット)に結びつける訓練を行う。幅広い話題について英語による効果的な意思疎通を図ることを目標とする。また、読解・聴解の訓練も適宜取り入れ、4技能が高度に融合した総合的な英語力の獲得を狙う。
各クラスでは、担当する教員が各々の科目の目標達成を念頭に教材を選択し、個性豊かな興味深い授業を行っています。
英語の歌詞を聴きとろう! |
ニュースペーパーを作ろう! |
資格試験・就職対策:社会に出てからも大いに役立つ英語資格の取得に挑戦しましょう。
地球規模での情報技術化が進む現代において、人と人とのコミュニケーションもまた地球規模となりつつあります。英語はそのようなコミュニケーションのネットワークにおいて、情報の「受信」と「発信」を可能にする手段として、重要な役割を果たしていると言えます。大学で学ぶ皆さんは、自らの専門を深めるために必要な情報や知識を「受信」し、また積極的に意見を「発信」することを可能にするような、高いレベルの英語力を習得しなければなりません。さらに、新入社員に一定の英語力を期待する企業が増加している昨今の状況では、社会に出てから様々な分野で活躍できるためにも、高い英語力を学生時代に身につけることは望ましいと言えます。
しかし、そういった目標は、大学での授業への出席だけで達成されるものではありません。そこには、普段の絶え間ない自学自習による努力が不可欠なことは言うまでもありません。様々な英語資格の取得を目標に、自学自習を始めてみてはどうでしょうか?本学では、自ら英語力を高めたい学生の皆さんを応援するサポートプログラムを用意しています。ぜひ、積極的に活用して下さい。
知っていますか?
学内サポートプログラムには、こんなメリットがあります。
- 検定受験料の助成等
実用英語技能検定(準1級以上)、TOEIC、TOEFLについては、岩手県立大学後援会から受験料の半額以内の助成が受けられます。また、これらの試験において一定の成績を挙げた場合には、加えて奨励金の交付を受けることができます。詳細は学生センター窓口でお問合せください。
- 単位認定
各種英語資格試験の結果により、英語基礎演習Ⅰ~Ⅳ又は英語実践演習Ⅰ~Ⅳの単位(2~8単位)が認定されます。申請方法と認定の詳細については「履修の手引き」を参照のうえ、学生センター窓口でお問い合わせ下さい。
英語資格試験一覧
資格試験の詳細については、気軽に英語教員に問い合わせて下さい。(TOEFL iBTはアイーナでも受験できます。詳細は学生センターまたは英語教員まで。)
- TOEIC (http://www.toeic.or.jp/)
- 実用英語技能検定 (http://www.eiken.or.jp/)
- TOEFL (http://www.cieej.or.jp/)
- 国際連合公用語英語検定 (http://www.kokureneiken.jp/)
- ケンブリッジ大学英語EFL検定試験 (http://cambridgeesol-centres.org/centres/index.do)
- 工業英語能力検定 (http://www.jstc.jp/)
英語学習について:自学自習のすすめ
英語学習、一般的に言えば、外国語学習はピアノやスポーツを習うことと、ほぼ同じだと考えてもよいでしょう。楽譜を読めるようになるために、レッスンや授業を受けていろいろ覚えなければなりませんが、上手にピアノを引くためにはほぼ毎日練習する必要があります。中学校・高校・大学の英語の授業は、ピアノのレッスンだと考えてもよいでしょう。難しいところについて説明や指導を受けて、上手に話せる・書けるようになるためには、日ごろからの練習が必要です。バッティングが上手になるために、どれだけバットを振る必要があるかを考えてみてください。英語の授業を手始めに、この自習コーナーで取り上げている学習方法を試しながら、毎日英語に接する機会を作ってみてください!
- 学習方法についてのヒント
- 英語を上達させるためには、たくさんの英文を読むことが必要です。語学自習室にあるリーダーを手始めに、幅広い分野のものを大量に読んでみましょう。辞書をあまり引かないようにし、幾度か出てきたキーワードだけを調べるのが効果的です。
- 好きな映画・海外ドラマのシーンを何度か字幕なしで見て、聴き取れるかどうか挑戦してみましょう。次に、英語の字幕をONにし、聴き取れたかどうかを確かめてみましょう。最後に、日本語の字幕で意味がわかったかどうかを確認してみましょう。
- CDの英会話トラックを、iPodやMP3プレーヤーにダウンロードし、通学時間を利用して聴くのも一案です。
- 語学自習室
語学自習室はメディアセンターA棟4階にあり、外国語の自習を行うことができます。テキスト、辞書、視聴覚教材(CDやDVD)などが備わっています。
開室時間 | 午前9時~午後9時 |
設置機器 | 視聴覚教材を利用するための10個の自習用ブース |
資料 | 辞書、テキスト、TOEIC教材、リーダー、映画・海外ドラマのDVD |
使用方法 | 選んだ教材と一緒に学生証を提示し、室内で閲覧 |
注意事項 | テキストやCDは貸し出し可能ですが、DVDやVHSは室内での閲覧のみです。詳細については、語学自習室内の貸出窓口まで。 |
語学自習室には様々な本が用意してあります。語学自習室の案内板には最新の情報が満載です。
- お勧めの講座
さまざまなニーズやレベルに応じた講座があります。テキスト代は月々400円です!
- お勧めの教材
- ネットでこんなこともできます
専任教員紹介
氏名 | 伊東栄志郎(Eishiro Ito) | |
研究分野 | 英語圏の文学(特にJames Joyce)、オリエンタリズム |
講義の特徴 | CALL/CAI |
氏名 | 高橋英也(Hideya Takahashi) | |
研究分野 | 理論言語学、日英語比較言語学 |
講義の特徴 | (1)確かな分析力に基づく英文読解力の習得 (2)プレゼンテーションを通した総合的な英語(言語)運用力の習得 |
氏名 | Cornelia Daniela Lupsa(コルネリア・ダニエラ・ルプシャ) | |
研究分野 | 英語学、言語学、言語獲得 |
講義の特徴 | 物語(特にミステリー)を読みながら、英語を理解する力を磨く。 |
氏名 | 佐々智将(Tomomasa Sasa) | |
研究分野 | 言語学(音韻理論、応用音韻論、音声学) |
講義の特徴 | (1)文法、作文、発音などの基礎・基本を丁寧に習得する。
(2)「まずは、やってみる。」学生の実践を重視した授業。 |
氏名 | Susan Duggan(スーザン・ダガン) | |
研究分野 | 英語教授法 |
講義の特徴 | (1)オーセンティックな英語を通して、英語能力を高める。 (2)英語圏の国の文化について学ぶ。 |
氏名 | 江村健介(Kensuke Emura) | |
研究分野 | 言語学、英語学 |
講義の特徴 | 日英語の比較を通して言語の深みを味わう。 |